東日本大震災から14年が経ちました。震災を風化させず若い世代に知ってもらおうと、復興庁職員が21日、山口県山陽小野田市の高校で出前授業を行いました。

県内で初めて行われた復興庁の出前授業には、厚狭明進高校の1年生およそ110人が参加。「福島の復興」をテーマに、中橋宗一郎参事官が津波や原発事故の被害状況のほか、現状などを説明しました。

2011年3月に起きた東日本大震災では、関連死を含めた死者・行方不明者は2万2318人に上り、現在もおよそ2万7千人が避難生活を余儀無くされています。

復興庁 中橋宗一郎 参事官
「この経験と教訓をしっかりと学んでそれをつないでいくことで、こういう犠牲を忘れることなく繰り返さない」

講義では、風評被害を防ぐために正しい知識を持つことの大切さが伝えられました。生徒は災害が起きたときにどう行動するかや、被災地を応援するために何ができるかをグループワークで考えました。

生徒
「知識が浅くて、今回の授業でもっと深く知ることができたのでよかったです」
「まず、自分の知り合いとか家族に伝えていくことから始めていきたいなと思っています」

復興庁は2022年度から全国の中学・高校で出前授業を開いていて、2025年は12県16校で行う予定です。