京都の嵐山にある観光名所「竹林の小径」。そこの竹に落書きされる被害が相次いでいます。京都市は、傷がひどい竹は倒れるおそれがあるとして伐採を検討しています。
「竹が泣いていますよね。一生消えませんのでね」
いま、問題が起きているのは、京都を代表する名所の一つ、嵐山の『竹林の小径』。その問題というのが…
記者
「こちら、道端の竹に傷がつけられていますが、さらに進むと奥の竹にも傷がつけられています」
竹が削られ、文字や数字などが描かれる、いわゆる『落書き』が多発しているというのです。竹林を歩いているだけで…
記者
「こちらの竹、かなり傷つけられていますね。色が変わってしまっています。2025年6月と書いてあります。今年つけられたものなのでしょうか?」
…さらに!
記者
「かなり上の方にも傷がつけられています。2メートルはゆうに超えているでしょうか、かなり高い所の傷も見受けられます」
この他にも…
記者
「アルファベットでしょうか、何か文字が書かれています」
ハートの中に書かれたアルファベットに、記号のようなものが書かれた竹も。中にはカタカナのようにみえる文字や、『森』でしょうか、漢字のようなものもありました。
京都市風致保全課が市有地の竹林を調査したところ、およそ350本に落書きのような傷が確認されたといいます。これには海外からの観光客も…
オーストラリアから
「日本人と日本に対しての敬意が欠けていて、本当に恥ずかしい」
香港から
「竹はとても美しいもの。傷がつけられると本当に悲しい。美しくなくなってしまう」
嵐山の商店街は…
嵐山商店街 石川恵介 会長
「本当に悲しいですよね。せっかく青々とした綺麗な竹がこうして傷つけられて。みるからに汚らしいし、竹が泣いているような感じ。残念ですけど、(竹を)切って、傷のあるものがあまり見えないようにしていかないといけない」
入口に注意を促すポスターを設置したり、落書きされた竹をテープで隠したりするなど対策をしていますが、被害は後を絶たないといいます。
京都市は、落書きで傷がひどい竹は倒木のおそれがあることから伐採を検討。観光マナーを守るよう呼びかけています。
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