アメリカのトランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に対し、東部ドネツク州の割譲を受け入れるよう求めたとの報道について、「そんな議論は一切していない」と主張しました。

記者
「ゼレンスキー氏に(ドネツク州などの)ドンバス地方をロシアに割譲する必要があると伝えたのですか」
アメリカ トランプ大統領
「いや、そんな議論は一切していない。我々の考えは現在の戦線で戦いを停止すべきだということだ」

トランプ大統領は19日、ホワイトハウスで先週17日に行ったゼレンスキー大統領との首脳会談で、ロシアのプーチン大統領が要求した東部ドネツク州の割譲を受け入れるよう求めたとの報道について、このように主張しました。

そのうえで、現在の戦線の状態で即時に停戦すべきだと改めて強調しています。

首脳会談をめぐっては、イギリスのフィナンシャル・タイムズが19日、トランプ氏がドネツク州の割譲を受け入れるようウクライナ側に求めたと報道。プーチン氏が「この条件に同意しないならば、ウクライナを『破壊する』」と主張したこともゼレンスキー氏に伝えたとしています。

また、関係者の話として、会談では意見の相違から何度も「怒鳴り合い」になる場面もあったと報じています。