「マザリーズ」は言語発達にいい影響!?

さらに、こんな影響も・・・

(マザリーズの会 児玉珠美さん)
「言葉が理解できるようになると、マザリーズで語りかけることが言語発達にものすごく大きな影響を与える」

児玉さんによると、生後1年あまりの期間は、言葉を発する土壌が形成される時期だといいます。

マザリーズは、フレーズがはっきりしていて真似しやすく、特徴のある音声になっています。さらに、抑揚をつけて誇張する表現方法は、赤ちゃんにとって単語や文章の区切りが分かりやすく、文法を理解する手掛かりになるといいます。言葉を理解する1歳から2歳のころにはマザリーズで語りかけたことによって、脳の言語野が活性化され、言語の発達が促されます。

これは実験でも証明されていて、赤ちゃんの脳内のヘモグロビンの量を計測して、脳のどの部分が働いているかを観察した研究では、記憶や感情をコントロールする脳の前頭葉が、母親が大人向けの話し方で物語を読んだ時より「マザリーズ」で読む時の方が活発になることが分かりました。

出典:内山伊知郎監修 児玉珠美・上野萌子編著『0・1・2歳児の子育てと保育に活かす マザリーズの理論と実践』北大路書房のデータを基に筆者作成