新型コロナによる救急搬送の困難事案に対応するため、大分県は救急車の中で患者自身が抗原検査を行う実証実験を7日から大分市と別府市で始めました。

これは7日開かれた県議会の一般質問で自民党の衛藤博昭議員の質問に対し、県が明らかにしました。

県内では今年8月、新型コロナ感染を疑われた50代女性が1時間半以上搬送先が見つからず、熱中症で死亡した事案が発生しています。

これを受けて、県は受け入れを2回断られた段階で、救急車の車内で患者自身に抗原検査を行ってもらう方針を固め、7日から大分市と別府市で実証実験を始めることを明らかにしました。

県は1か月後をめどに結果を検証し、他の市町村にも広げるかどうか見極めることにしています。