第二次世界大戦中にナチスドイツから逃れるユダヤ難民の命を救った杉原千畝の孫が、愛媛県松山市内の学校で講演し、千畝が残したメッセージを紹介しました。
済美平成中等教育学校で講演を行ったのは、杉原千畝の孫でNPO法人「杉原千畝命のビザ」の理事長を務める杉原まどかさんです。
杉原千畝は第二次世界大戦中、外交官として駐在していたリトアニアでナチスドイツの迫害から逃れるユダヤ難民にビザを発給し、6000人の命を救いました。
まどかさんは、千畝が外務省の命令に反してビザを発給するまでの葛藤などを解説した上で本人が残したメッセージを紹介しました。
杉原千畝の言葉(まどかさんが読み上げ)
「私のしたことは外交官としては間違ったことかもしれない。しかし私には彼らを見殺しにすることはできなかった。大したことをしたわけではない。人として当たり前のことをしただけと言葉を残しています」
まどかさんは、「自分を信じて人として何が正しい行動なのか問いかけて欲しい」と呼びかけました。
まどかさん
「人として当然のことを貫くその一歩が世界を少しずつ優しく変えていくと私は信じています」
生徒
「ユダヤ人だから助けるのではなくて、私はどの民族もどの人も平等に助けたいという杉原千畝さんの言葉とその言葉にかなった行動が素晴らしいと思った」
「私も周りからいろんなことを言われたとしても自分が正しいと思う方向に進めるように千畝さんから学んでいきたい」
この講演会は、18日は午後1時半から愛媛大学で開かれます。
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