石川県の馳知事は、空き家となっている知事公舎について、カフェやギャラリーなどとして開放できるよう検討を進めていることを明らかにしました。
金沢市広坂の知事公舎は1926年に建てられた木造2階建ての洋館で、谷本正憲前知事が2016年に自宅に移ってからは空き家となっています。

県民からは一般開放を求める声があがっていましたが、馳知事は6日の県議会で、自民党の安居知世議員の質問に対し、県民に広く開放するよう、若手職員からなるワーキンググループを立ち上げ、検討を進めていることを明らかにしました。
具体的には室内や庭園部分を活用したカフェや、芸術・文化活動の発表の場、さらに結婚式や料理イベントのための貸しスペースなどが候補として挙がっています。
また国の有形文化財への登録について、視察した文化庁の調査官は「建築当時のようすが良好に保存されている」としていて、馳知事は年度内に有識者からなる委員会を立ち上げ検討を加速することにしています。