10月18日から、福島市にある福島県立美術館で、画家・竹久夢二の企画展が始まります。美人画を始め、大正ロマンを代表する竹久夢二ですが、その枠に収まりきらない貴重なコレクションに注目です。

1920年に描かれた「長崎十二景眼鏡橋」。「夢二式」とも呼ばれる美人画で一世を風靡した画家・竹久夢二の作品です。こうした夢二のコレクションを一堂に集めた企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」が18日から始まります。

それを前に、17日は、会場の県立美術館で開会式が行われ、内堀知事が「多くの方々にご来場いただき、夢二の魅力を堪能していただければ」とあいさつしました。

企画展は、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念して開かれるもので、およそ230点の作品が展示されています。

こちらは連作「女十題 北方の冬」です。生前、県内に何度も足を運んでいた夢二。喜多方の雪山と雑木林を背景に頭巾をかぶった女性が表現されています。また、詩人やデザイナーとしても活躍した夢二の貴重な作品の数々を見ることができます。

佐藤玲奈アナウンサー「こちらのエリアでは、福島会場でしか展示されていない、個人所有の作品を見ることができます」

このほか、物販コーナーでは県内企業とのコラボ商品なども販売されています。

学芸員・山口菜月さん「夢二ならではのデザインセンスが光る斬新なものがたくさんあるので、その部分を楽しんでほしい」

企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」は、18日から12月14日まで開催されます。