『ブラックアウト大作戦』とは?

この中越地震を教訓に、3年前から行われているのが『ブラックアウト大作戦』。
ブレーカーを落とした暗闇の中で“3つのミッション”に挑戦し、停電への備えについて考えてもらおうというもので、2025年は17~23日に行われます。

その“ミッション”は…
1. 停電中に食事をとってみよう!
2. 家族で防災について話し合おう!
3. 停電中のようすを撮影しよう!
の3つです。

2024年にはおよそ200人が参加し「普段と違う雰囲気を子どもたちと楽しみながら、備えについて話した」という声も聞かれた『ブラックアウト大作戦』。

実際の停電時について、長岡技術科学大学技術開発センターの石川崇客員准教授は、「やってみたからこそ分かる」手持ち懐中電灯だけの“限界”を指摘します。

「意外と暗い。手元しか照らせず、リビング全体が明るくならない」
「トイレに行く時に持っていくと、リビングが真っ暗になってしまう…」

『ブラックアウト大作戦』の参加者からは、「防災食や防災グッズを実際に試してみる良い経験になった」など、備蓄や対策を見直す行動につながったというデータもまとまりました。

【長岡技術科学大学 工学部4年生 藤田裕さん】
「ブラックアウト大作戦は、『電気が消えている状況で動くには、日ごろから片付けをしておかないと動きづらい』と体験しながら話し合えるのが大きな魅力」

暗い中で話し合うという“特別な経験”として、記憶や印象に残りそうです。