香港で「報道の自由」をめぐる最新の調査結果が発表されました。依然、水準は極めて低く、メディアの「自主規制」が深刻化していると指摘されています。

香港記者協会は先月までのおよそ1か月間、記者や編集者などを対象に香港の「報道の自由度」についてアンケートを実施。結果、100点中28.9点だったと発表しました。過去最低だった前回2023年に比べて3.9点上昇しましたが、依然、低い水準が続いています。

協会は外部からの圧力だけでなく、メディアの「自主規制」が最も深刻な問題だと指摘しています。

香港では「一国二制度」のもと報道の自由が認められていましたが、2020年に「香港国家安全維持法」が施行されて以降、反政府的な活動の取締りが強化され、民主派に近いメディアや政治団体が次々と解散するなど、言論統制が進んでいます。