2026年イタリアで開催される冬季オリンピックまで約4か月、ウィンタースポーツは各競技で代表争いがスタートします。
その中で、にっぽん期待のスノーボーダーが、宮城県村田町で練習を続けています。荻原大翔(おぎわら ひろと)選手、世界が注目するスピンマスターです。

茨城県出身の荻原大翔選手。この宮城県村田町のトレーニング施設を拠点とするため宮城に移り住みました。

回転技で競うビッグエアの第一人者、2025年1月の大会では、前人未到の6回転半ジャンプを成功させ世界を驚かせました。

荻原大翔選手:
「今シーズンオリンピックがあるのは、すごい楽しみですし、自分ができることを最大限発揮できたらいいなと思います」

スキーのジャンプ競技のように高い位置から助走をつけ空中に飛び出す「ビッグエア」は、技の難易度や着地の安定性で順位を決める採点競技です。

荻原選手は空中での回転数で群を抜き世界初の6回転半を成功、現在は7回転にも挑戦中です。

シーズン中は海外で大会を巡りシーズンオフは、村田町でトレーニング、競技に集中できる環境が荻原選手の成長につながっています。20歳で迎えるオリンピック、夢のメダルへ手ごたえを掴んでいます。

荻原大翔選手:
「去年と比べてもかなり練習してて、技の難易度とメイク率どっちも上がってきてるので、いい感じだと思います。でも、常にやっぱり技の難易度っていうのは、ずっと進化させていきたいので、どっかで満足しちゃうと止まってしまって今後戦えなくなってしまうので、技の難易度は常に毎日意識してます」

スノーボードの2種目でオリンピック出場を目指す荻原選手、ワールドカップ参戦などを経て、日本代表は、2026年1月に最終決定します。

荻原大翔選手:
「オリンピックはせっかく出るからには、スロープスタイル・ビッグエアと共に金メダル取りたいと思います」

荻原選手が代表入りを目指すのは、「ビッグエア」と、コースを滑走しながら障害物やジャンプ台で技を繰り出す「スロープスタイル」の2種目です。
これから始まるワールドカップ、世界選手権などの成績で代表が決まり、2026年2月ミラノ・コルティナ冬季オリンピックを迎えます。