特殊詐欺を防ごうと年金支給日に合わせ、15日、宮城県富谷市内の銀行で、警察が高齢者らに特殊詐欺に対する注意を呼びかけました。

特殊詐欺電話の多くが国際電話からかかってくるということで、国際電話の休止も呼びかけられました。

キャンペーンが行われたのは富谷市の七十七銀行明石台支店です。

宮城県警大和警察署の署員らが年金を受け取りにきた高齢者らにチラシやトイレットペーパーなどを配りながら特殊詐欺の被害にあわないよう注意を呼びかけました。

宮城県警によりますと、2025年の特殊詐欺の被害件数は9月末現在で2024年の同じ時期より17件多い279件となっています。

このうち65歳以上が45.9%を占めています。

このほか、希望する人には国際電話を休止する申し込み手続きも案内されました。

「国際電話の着信も止めることができる。無償で設置できる手続きで、携帯を持っているなら、手続きは2、3分で終わる」

宮城県警大和警察署 生活安全課・福田優輔課長
「国際電話の休止手続きは簡単に行えるので、被害防止のために休止手続きをお願いします」

大和警察署によりますと、特殊詐欺被害につながる電話の半数は国際電話からかけられているということで、特に警察官を装う詐欺や投資を促す詐欺に注意してほしいと話しています。