縄文時代の人々の精神世界を芸術に…
土器や土偶を研究することで、縄文時代の人々の精神世界を学び独自の芸術作品を生み出してきたのが猪風来さん【画像③】です。

今月12日、自身の作品を所蔵する美術館で、「縄文野焼き祭り」【画像④】を開きました。
窯が無かった時代、大地の上で土器や土偶を焼き上げていた「野焼き」を再現したものです。美術館の開館20周年を記念したイベントで、友人の土取さんにライブを依頼。互いの思いが交わります。

(縄文造形家 猪風来さん)
「今日は縄文の炎が復活した。その炎の前で縄文の音を復活させてほしい」
(打楽器奏者 土取利行さん)
「彼の縄文に対する執念、それはすごく魅かれるものがあるし、私とは全く違う生き方で」

イベントでは東京の制作会社も密着。猪風来さんのドキュメンタリー映画の制作を進めているといいます。
(映画「猪風来(仮)」 中山賢一監督【画像⑦】)
「唯一無二の人だというのと、やはり猪風来さんの作品を見たときにこの作品を作れる人が縄文の心をもって現代に存在しているということがすごいことだなというふうに感じまして」


映画は来年、海外の映画祭に出品され、その後、国内での配給を予定しているということです。火柱の中から姿を現した土器と土偶。訪れた人たちが、縄文人の営みに思いをはせます。
(訪れた人)
「空と大地がひとつになって心が洗われるような」
「荘厳な力を感じますね」