ファッション業界に「春と秋がない」

洋服店のショーウィンドウには、秋冬もの、厚手の商品が並びます。ただ、この暑さで半袖の商品を最前列に出す店もありました。

記者「半袖の商品は10月に入っても売れ行きが好調で、一度売り切れたところを他の店舗から取り寄せラインナップしているということです」

半袖の商品を見ていた人は…。

来店客「いやもう、半袖じゃないと。家ではタンクトップを着ています」

創業約60年の洋服店社長の葉さんは、暑さが10月まで続く今、「業界も変わってきている」と言います。

morena 葉亜治さん「秋と春がないので、メーカーも商品を作っていない状態で品数も少ないです。すごくやりづらい状況」

そんな今、勧めている商品が?

葉さん「これは麻、夏の素材です」

記者「かなり薄手ですね。茶色系なので季節感は秋っぽい」

また、ノースリーブに長袖の上着を着るなど、秋らしくも暑さに対応したスタイルを提案しています。

かつては10月の売れ筋だったニット系の商品は、この店ではまだ動きが鈍いということです。