しかし、20㎞地点でアクシデントが発生。自転車のチェーンが外れてしまったのです。
福山さん「『ガガッ』て音がしたので、外れたのかなという感覚はあった」

チェーンの構造が特殊なタンデム自転車。時間をロスしましたがパイロットが応急処置をし、再び前進します。
さらに、35℃に迫る暑さが福山さんを苦しめます。
それでも福山さんの足は決して止まりません。芦北町、八代市、嘉島町・・・そして熊本市に入ると、学生時代の思い出が蘇ります。

パイロット「江津湖はよく遊びに来たんですか?」
福山さん「来ました、学生の時ですね。この辺をゆっくりと歩いたりして、その時は少しは見えていたから」
そしてスタートから9時間、ついに…。
パイロット「着きました着きました」
福山さん「来ましたね」
110㎞を走り切りました。

盲学校の先生たちも福山さんのゴールを喜びました。
県立盲学校 豊田陽子校長「今回、福山さんの素晴らしいトライを、ぜひ子どもたちにも伝えて、負けずに頑張れと伝えていきたいと思います」
前向きに生きる。福山さんは信念を貫きます。
福山さん「現時点ではまだ次の目標はないですけど、また目標がでてきたら、その時にはよろしくお願いします。今日は本当に、ありがとうございました!」
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