パレスチナ自治区ガザの和平計画「第1段階」としてイスラム組織ハマスは拘束していた生存している人質全員を解放しました。喜びにわくイスラエルのテルアビブから中継です。
ハマスはきょう、生存する人質20人全員を解放しました。このうち1回目に解放された7人は2年ぶりとなる家族との対面を果たし、現在は健康状態の確認などが行われているということです。
私がいるテルアビブの通称「人質広場」には市民が多く集まり、設置されたモニターに映し出される解放の様子を見つめています。市民からは頻繁に歓声が上がり、さながらお祭り騒ぎのような状況で、イスラエルではきょう国全体がこうした雰囲気に包まれています。
歓喜に沸くイスラエルですが、一方で今後の和平への道のりは決して平坦なものとはいえません。そもそもこの和平計画は、先月末に発表されてからわずか10日ほどで合意に至るなど、事態が一気に急転したものです。裏を返せば、煮詰まっていない状態で走り始めたという側面も否定できません。
今後は和平計画の「第2段階」向けた交渉が始まる予定ですが、ここではガザの非武装化や、今後、ガザを誰がどう統治するのかといった、ハードルの高い課題も盛り込まれています。
さらにイスラエル軍のガザからの完全撤退に向けた流れも不明瞭で、交渉の行方次第では、イスラエルが再び停戦を破って、戦闘を再開させるといったシナリオも排除できません。
ガザでは6万7000人もの人が命を失い、多くの住人が生活基盤を破壊されたなか、恒久的な停戦を実現することができるのか、ここからが正念場と言えます。
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