11日夕方、北海道上砂川町で、車と並走したクマが中学校のグラウンドにおよそ1時間居座りました。

警察によりますと、11日午後5時50分ごろ、上砂川市内の道道で40代の女性が運転する車の前に体長1mほどの子グマが出没しました。

クマは車に驚いたのか、突然走り出して、およそ100メートルほど車の左側を並走したということです。

その後、子グマは道路を横切って山の方に姿を消しました。

そしておよそ20分後、最初に目撃された場所から1.5キロほど離れた上砂川中学校のグラウンドに子グマ1頭が居座っているのが目撃されました。

警察や役場職員が駆けつけたところ、子グマはグラウンドで草を食べていて、1時間後に山へ逃げて行ったということです。

今のところ、人や建物、食害などの被害は報告されていません。

警察は、この日の出没したクマは体長などの特徴から同じクマとみて、警戒を強めています。