10月11日から3連休という人も多いかと思いますが、静岡県内は11日から台風23号の影響が出るとみられています。
9月、竜巻の被害があった静岡県牧之原市では2次災害への警戒を強めています。

台風23号は現在、九州の南を北西方向に進んでいて、県内には12日の夜から13日の未明にかけて最も接近する見込みです。

9月、台風15号による竜巻被害があった牧之原市でも、危機感を強めています。

<住民>
「不安ですよ。台風22号がそれてくれてよかったが、台風23号が危ないなと思ってます」「再び屋根が飛ぶんじゃないかと。あとは山のがれきが落ちてきてこっちに来る可能性が、大雨になったら」

住民は、山からの土砂崩れなど2次災害も心配しています。

<牧之原市 産業経済部お茶特産課 大石寛之課長>
Qこちらはどういった場所?
「こちらは9月5日の竜巻が起きた際に、竜巻の被害を受け、なぎ倒された森林になります」
Q地形としては?
「傾斜がきつい森林になります」
Q2次災害の危険性は?
「住民の方からはそういったお話があることは聞いています」

被害が大きかった牧之原市細江地区では、発災から1か月以上たった今も、多くの木々が倒れたまま。市や県によりますと、被害が出ているのは23ヘクタールの森林で複数の所有者がいるということです。

<大石課長>
「途中で折れた木々が、また強い台風が来て飛んだ際に、災害が発生するのではないかとは想定していますが、中に入らないと分からないこともあるので今後確認を進めなくてはいけないと思っています」

また、被害があった森林は土砂災害警戒区域に指定されていて、土砂崩れが懸念される場所です。

静岡県は現在、整備できる事業者を調整中で、整備費用を100%負担し、対応していきたいとしています。

<県森林計画課 深江健課長>
「折れた木の根っこを取ってしまうと、根っこがおさえていた土をおさえきれなくなってしまって、それが土砂災害を誘発してしまう可能性もあるので、基本的には根っこは残した形で、新しい芽や木が生えてくるといった、自然の力を利用しながら、森を回復していきたい」

今後の大雨などにも備え、2次災害を防ぐ対策が急務となっています。