自分の「屋号」を持つ強み――現代流「キャリア志向」の“本音”
話は少し脱線してしまうかもしれませんが、今のキャリア志向は、とにかく「自分のキャリアは自分で築け」なんです。大学などでも、散々そう教育されています。
今は、自分の「屋号」をどう持つか、と考える人が増えていると思います。例えば、“物書き屋”でも“経理屋”でも、“人事屋”でも、「自分は○○屋です」と言える屋号を、30歳ぐらいまでの間に1個持っていればいい、と思っているキャリア志向の人がすごく多いと思います。
その屋号を持っていれば、社内異動どころか、どこの会社でも通用するという考え方ですよね。転職するにしても、屋号を持っていれば、そのカードをいつ切るのかは自由なので、会社にいる間は、社内異動でいろいろと経験を積むという考え方もあります。
これからの時代は特に、「何をしてきたか」「何ができるか」という実績を積み上げて、より解像度の高い話ができるようになることが、キャリアを築く上で重要なことだと思います。