2025年度、宮城県内のコメの収穫量は34万900トンと、2024年度より2万トン近く増える見込みです。ただ、コメの作柄を示す新たな指数は、「99」と平均値を下回っています。

東北農政局によりますと、9月25日現在、宮城県内での主食用米の作付面積は、2025年度より6900ヘクタール増え、6万5300ヘクタールでした。予想収量は、2024年度より1万9700トン増え、34万900トンとなる見込みです。

コメの作柄を巡り農水省はこれまでの「作況指数」を廃止し、2025年度からは直近5年間のデータをもとにした「作況単収指数」と呼ばれる数値を導入しています。

2024年の県の作況指数は「107」と基準を大きく上回りましたが、2025年度の新たな指数では「99」と平均値を下回る結果となりました。

東北農政局は、「新たな指数は10アールあたりの収量をもとに算出している。99となったのは、宮城では10アールあたりの収量が昨年度より28キロ減ったため」などと説明しています。