北アルプスの白馬乗鞍岳で10日、東京都の80歳の男性が、疲労から動けなくなり、ヘリコプターで救助されました。

救助されたのは、東京都世田谷区に住む80歳の無職の男性です。

大町警察署によりますと、男性は、10日午前、白馬乗鞍岳の標高およそ2400メートル付近を下山中に、疲労から動けなくなりました。

一帯では、携帯電話の電波が通じなかったことから、一緒に行動してた息子が、前の日に宿泊していた近くの山小屋まで戻って、午前8時半前に救助を求めました。

北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員が出動して、男性は、午前10時半過ぎに県の消防防災ヘリコプターで救助され、大町市内の病院に搬送されました。

男性は、9日に栂池登山口から息子と2人パーティで入山し、白馬乗鞍岳付近の山小屋に泊まった後、下山する途中でした。

宿泊していた山小屋を出てから間もなくの上り坂で、動けなくなったということです。