あれだけ暑かった夏からようやく秋の気配に。東京都心は10月に入って30℃以上の「真夏日」がゼロ。涼しくなって嬉しい反面、「洗濯」には少々ストレスがかかっているようです。

洗濯のプロは「部屋干し」推し?その理由とは

井上貴博キャスター:
これからの時期、厚手の生地を着る機会が増えたり、日照時間が短かったりすることから、梅雨の時期だけではなく、秋も生乾き対策が重要だといいます。

そこで秋の賢い洗濯術について、洗濯のプロ集団「洗濯ブラザーズ」の1人で、クリーニング店を経営している茂木康之さんに話を聞きました。

茂木さんによると、生乾きの原因は「モラクセラ菌」という常在菌だといいます。この菌は人間の皮膚にもいて、悪いものではないものの、人の皮脂や水分をエサに増殖することで、ニオイにつながるということです。

衣類を脱水してから5時間以上経つと菌が増殖するため、脱水にかけてから「5時間以内に乾かしきること」が重要だとしています。

そして秋にオススメの洗濯物の干し方は、▼「部屋干し」だといいます。空気が乾燥し始めるため、部屋干しで十分乾くためだということです。

▼「外干し」は紫外線・花粉・黄砂などで洋服にダメージがかかったり、乾きすぎて衣類がパキパキになったりしてしまうため、洗濯ブラザーズの皆さんは、基本的に通年で部屋干しがいいとしています。

ただ部屋干しで怖いのが「生乾き」です。茂木さんによると、部屋干しにオススメなのは、広い部屋よりも「狭い部屋」だといいます。

広い部屋の湿度を一気に下げようとすると労力がかかりますが、狭い部屋であれば、サーキュレーターで除湿するなど、コントロールがしやすいためです。