あのビルの最上部にある屋根、開くことを知っていましたか?

 大阪・西梅田のビル街にあるハービスOSAKA。高さ190mという高層ビルの屋上で月に一度行われているのが、「ヘリポート」の点検です。

 一見したところ、ヘリポートの姿は見えないのですが…ゆっくりじわりじわりと屋根が開いていきます。無数の穴が空いた独特な形の屋根の中央が開ききると、中から「H」と書かれたヘリポート場がせり上がってきました。まるでロボットアニメさながらです。

 大阪市消防局は軒高が100mを超える高層建築物などの屋上には災害時に利用できるヘリポートを設けるよう指導していて、ハービスOSAKAも1997年の開業時から設置。市民にこうした場所があると知ってもらうことで安心感につなげたいと、今回初めて開閉作業の様子が公開されました。

 設置から28年の間、このヘリポートが使われたことはあるのでしょうか?

 (阪急阪神ビルマネジメント 河本佳己担当課長)「過去20数年たっていますけど、使ったことは一切ないです。ただ、使わないにこしたことはないので、平和やなと思いますけどね」