なぜ置き去りが起きてしまったのか?

(大石邦彦アンカーマン)
バスの車内最後部には、置き去りを防ぐためにエンジンを切ると作動するアラームがあり、このアラームを解除するためには、運転手が最後部まで行ってアラームを解除しなくてはなりません。その行きと帰りで、座席の影に子供たちが隠れていないか確認することができる。つまり、見回りするために最後部にあるわけです。運転していた園長は、手元のリモコンで解除したため、車内の見回りができていなかったとのことです。

2022年の置き去り死亡事件を受けて、こども園などの現場に向けてルール化されたものを確認してみましょう。

まず一つは「安全装置」の設置。そしてもう一つは「人数確認」。

安全装置で言うと、安全装置はあったが手元で解除して見回りをしていなかった。一方の人数確認は、「イレギュラーな予定が重なりおろそかになった」と園長は説明しています。

これに対して、名古屋市内の昭和区保育協会の竹内公子会長は、原因は何なのか?このように話していました。

原因①:気の緩みがあったのではないか
原因②:毎日通園する園児ではなく、一時預かりの園児で、周りも気付くのが遅れたのではないか

とはいえ、ルールを守っていれば防げたはず。ほとんどの保育園や幼稚園はしっかりやってると思いますけども、今一度、ルールの徹底をお願いします。