還付金詐欺で振り込まれた口座から現金を引き出す、いわゆる「出し子」の役割を果たしたとして、警察は当時未成年だった男(20)を逮捕しました。

大阪府警が電子計算機使用詐欺や窃盗の疑いで逮捕したのは、住居不定・無職の男(20)です。

府警によると男は、今年1月から3月にかけ、大阪府内に住む50代から80代の男女16人が「医療費の還付金がある」などとウソの説明を受け、ATMで振り込んだ現金計約4400万円を、振込先の口座から引き出した疑いなどがもたれています。

府警が防犯カメラのリレー捜査などから男を特定。全国に指名手配をして行方を追っていたところ、今年3月に千葉県警が習志野市内にいた男を逮捕したということです。

男はこれまでに8回逮捕され、家庭裁判所に送致されたあと、検察庁に改めて送致(いわゆる逆送)されていて、今年9月に10件の窃盗の罪ですでに起訴されています。

男は容疑を認めていて、「遊ぶ金欲しさにSNSで仕事を探して高収入の闇バイトに応募した。手取りは3%で、指示役などから秘匿性の高いメッセージアプリで指示を受け、グループで犯行を行っていた」という趣旨を供述しているということです。

府警は犯行グループの実態解明に向け、調べを進めています。