今帰仁村の湧川区で地域の繁栄などを願う伝統の「豊年祭」が行われました。
五穀豊穣や地域の繁栄などを願って毎年行われている今帰仁村湧川の「豊年祭」。祭りのはじめには男性たちが拝所で力強く棒を打ち鳴らす「棒術演舞」が行われました。続いて、約300年前に中国から伝わり県の無形民俗文化財に指定されている琉球王国の宮廷音楽「路次楽」が奉納され、「ガクー」と呼ばれる管楽器の独特な音色と太鼓の音が響き渡りました。

その後、迫力ある「獅子舞」や琉球舞踊の「長寿節」、地域の子どもたちによる「マミドーマ」など、およそ20演目の伝統芸能が披露されました。
今帰仁村民は…
「雰囲気がとても良く、区民の皆さんがとても真剣に演じられていて楽しませてもらっています」
今帰仁村湧川区・長田光吉区長
「高齢者の方が増えて棒術や踊りの担い手の確保が厳しい。だけど今年みたいに名桜大学の学生に募集をかけたりして」「いち区民としても守っていきたいと考えています」

棒術に参加・千葉翔輝さん
「(豊年祭を)絶やさないというのは当たり前で、もっと盛り上げていきたい」
見物した人たちは拍手を送りながら、受け継がれる地域の伝統を楽しんでいました。(4日午後 北部通信員:岸本幸平)