周囲の山々を遠くに望む絶景の露天風呂で知られていた長野県木島平村の馬曲温泉(まぐせおんせん)が、11月24日で営業を終了することになりました。

木島平村によりますと、馬曲温泉は1988年に木島平村往郷に村営の温泉施設として営業を始め、高社山などの山並みを望む露天風呂が人気で、ピークの1991年度には26万6000人が利用していました。

しかし、施設の老朽化に伴う維持管理費の増大を受けて、村では2023年に民営化を決め、1年間の休業を経て、2024年4月から馬曲温泉株式会社が営業を再開しましたが、2024年度の利用者は2万7000人余りに留まっていました。

利用者の減少に加え、温泉の加温に必要なボイラーの燃料費の高騰などの経営環境の悪化から、村では9月議会に1000万円の運営補助費を盛った補正予算案を提出しましたが、500万円に減額する修正案が可決されていました。


こうしたことを受け、運営事業者サイドが11月24日で営業を終了することを決めたということです。

村では、住民への説明会を開いて意見を聞いた上で、12月中旬には、今後の方向性を決めたいとしています。