長年連れ添い、“熟年夫婦”とも言われる自民党と公明党。新たな総裁の誕生後、すぐに行われるはずの自公の連立合意ですが、いま“暗雲”が垂れ込めています。
高市・新執行部発足 “麻生政権”との批判も

まだ、高市新総裁の総理就任が決まったわけではありませんが、アメリカのトランプ大統領からは、「日本は初めて女性総理を選出した。深い知識と強さで尊敬される人物だ」と祝福メッセージが。
7日、自民党本部では、臨時の総務会が開かれ新たな執行部が発足しました。
自民党 高市早苗総裁
「党役員人事について申し上げます。副総裁には麻生太郎さん、幹事長には鈴木俊一さん、総務会長には有村治子さん」

高市氏の左隣には麻生副総裁、右隣には、麻生氏の義理の弟で麻生派幹部の鈴木幹事長が並ぶ新たな布陣。総務会長に選ばれた有村氏も麻生派です。
新副総裁 麻生太郎氏
「開かれた総裁選挙を行った結果、新総裁が生まれている。新しい高市新総裁のもと、挙党一致、自由民主党再生のため頑張ってまいりたい」

麻生氏は“挙党一致”を強調しますが、他にも、執行部に名を連ねた梶山国対委員長、新藤組織運動本部長、鈴木貴子広報本部長は、麻生氏とも近い茂木元幹事長の側近です。
今回の人事に野党からは…

立憲民主党 野田佳彦代表
「こんなに麻生カラーが強い人事なのかと。高市カラーが全然ない。麻生カラーに茂木カラーがちりばめられた古い自民党の復活としか思いようがない」
同じ自民党内からも批判の声があがっています。
自民党中堅議員
「顔ぶれを見ると“麻生政権”みたいだ。ここまで露骨にやるのかと思ったね」
7日夜、石破総理は都内のホテルで小泉純一郎元総理や山崎拓元副総裁らと会合を行いましたが、その場でもこんな話が出たと言います。

ーー自民党の体制についての話はあったか?
山崎拓元副総裁
「麻生元総理の色が濃いメンバーではないかという発言はあった」
7日に発足した新体制では、もう1つ注目された事があります。派閥の裏金問題で処分を受けた萩生田氏も表舞台に復帰です。

新幹事長代行 萩生田光一氏
「幹事長代行を拝命しました萩生田光一です。党内に目配りし、党の発展のために全力を尽くして頑張ってまいりたい」
こうした人選に連立入りが取りざたされる国民民主党の玉木代表は…
ーー萩生田氏を幹事長代行に起用するなど、人事をどう評価?

国民民主党 玉木雄一郎代表
「公明党さんが怒っているのは“そこ”なんですかね?自公の連立政権がそもそも続くのか、続かないのかということすら、足下が揺らいでいると認識している」














