SNSで知り合った鹿児島県内の10代の女性を誘拐した疑いで鹿屋市の無職の男が現行犯逮捕されました。SNSをきっかけに未成年がまき込まれる事件が年々増えていて、県警が注意を呼びかけています。
未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕されたのは、鹿屋市串良町上小原の無職・松山優容疑者(40)です。
警察によりますと松山容疑者は、今月5日ごろから7日午後5時ごろまでの3日間、県内に住む10代の少女を誘拐した疑いがもたれています。少女にけがはありませんでした。
少女の家族が行方不明届を出し、事件が発覚。警察が7日夕方、松山容疑者が一人で暮らす自宅で少女と一緒にいるのを発見し現行犯逮捕しました。
警察は「捜査に支障がある」として松山容疑者の認否を明らかにしていません。2人はSNSで知り合い松山容疑者が車で少女を連れ去ったということで、警察が動機や詳しい経緯を調べています。
県警によりますとSNSをきっかけに子どもが巻き込まれた事件は今年、7月までに10件で、中学生5人と高校生4人のあわせて9人が被害にあっています。
おととしは19件、去年は35件と年々増加傾向にあり、県警は子どものスマホなどにフィルタリング設定をすることや不正なサイトは「見ない」「書き込まない」「絶対に会わない」を徹底してほしいとしています。
また、子どもの犯罪被害などは、ヤングテレホン(電話・099-252-7867)でも相談を受け付けています。