食欲の秋、新米のシーズンですが、銘柄米などの価格は高止まりが続いています。生産にかかるコストが上がる中、安く買いたいという消費者の期待にも応えたいという農家の悩みを取材しました。


伊那市・長谷中学校の生徒たちがランチルームに集まります。

生徒:「きょうのお米は新米です。小松一輝さんが作ってくれたお米です。いただきます」

ごはんは長谷地区の農家が作った新米でコシヒカリにカミヒカリという品種の玄米を混ぜたもの。


生徒:「おいしいです、最高です」
生徒:「本当に感謝ですね。今お米が高くて買えないけど、お米を提供してくれてうれしい。新米を食べられるのは長谷の特徴で感謝です」

長谷地区の小学校と中学校の給食を準備している共同調理施設では長年、地元の農家が持ち込んだ野菜などが使われてきました。


現在はコメも割安で提供されていて、ごはんはすべて長谷産。去年は1800キロほどになりました。

新米を提供している小松一輝さんも学校の卒業生です。


小松一輝さん:「僕が在校していた時から地域の食材を使う組織があったので、大人になってから地元の野菜を食べられるありがたみをすごく感じて」

給食にコメを提供する農家のまとめ役をしている小松さん。先週、少し厳しい表情で学校との話し合いに臨んでいました。課題はコメの価格です。