「マツノザイセンチュウ」と「マツノマダラカミキリ」
松くい虫被害は、「マツノザイセンチュウ」という体長1ミリにも満たない線虫がマツの中に入り込むことで引き起こされます。
そして、その線虫を松から松へ運んでいるのが、「マツノマダラカミキリ」というカミキリ虫です。


(南九州大学環境園芸学部 新谷喜紀教授)
「5月から7月ごろに成虫が出たときの穴です。もう、たくさんあります」

春に羽化したカミキリ虫は、線虫を体内にいれて木の中から脱出。夏になると、マツの皮を食べ、その時に線虫がマツの中へ侵入します。
線虫が増殖したマツは衰弱し、そこに、カミキリ虫が産卵をします。

(南九州大学環境園芸学部 新谷喜紀教授)
「カミキリムシの成虫は、こういう線虫でやられた木を狙って産卵するんですよ。もう倒れたとか、枯れかけとか。線虫にやられると、樹脂が出なくなるんですよ。それで弱くなって、(カミキリ虫に)やられやすくなる」
