鉄道ファンから“駅そば日本一”と愛された北海道北部・音威子府村の「駅そば」がこの夏、期間限定で復活したことは今日ドキッ！でお伝えしましたが、その延長が決まりました。

黒々と輝く、コシの強い麺。利尻昆布のだしに醤油で味つけた黒いつゆ。

　店主・竹本修さん
「きょうもうまい」

　全国の旅人に愛されたＪＲ音威子府駅の黒い「駅そば」です。

90年以上の歴史がありましたが、21年に当時の店主が亡くなり閉店。

しかし、人口600人あまりの音威子府村に「賑わいを取り戻したい」と後継者を募集し、駅前でゲストハウスを営む竹本修さんが店主となって今年7月に、復活しました。

すると、道内外から大きな反響が。

　店主・竹本修さん
「村の人もびっくりしているので。こんなにくるんだと」

当初、3か月間限定の復活予定でしたが、1万食以上を売り上げる予想外の人気ぶりに12月中旬までの期間延長が決まったのです。

店主　竹本修さん
「本日もよろしくお願いします。シーズン２の始まりです」

　4日に営業を再開した店には開店前から長蛇の列です。

　食べに来た人
「今日は横浜から。前のオーナーのときから好きで来ていた」

1日14本の列車しか停まらない駅が、全国から集まったそばをたぐる人たちであふれました。

　食べた人
「美味しいし、黒いそばが懐かしい感じがした。どことなく進化したな」

　食べた人
「大阪から来た。つゆが黒めなんですけど、大阪よりも醤油の感じが強くてとてもおいしい。できればずっとやってほしい。そばがあるだけで音威子府に来ようかなと思う」

店主の竹本さんの目標は12月以降も「駅そば」を続けることです。

　店主・竹本修さん
「皆さんの声が、ずっとやって、という声が多数あるのと、せっかくここまで音威子府村にたくさんの人が来てくれるので、やった方がいいかな。音威子府って四季がはっきりしているので、春夏秋冬、音威子府の産物を組み合わせた四季の黒そばをイメージして、皆さんに喜んでもらえれば」

道内で最も小さな村。駅そばの湯気ににぎわう笑顔が重なります。