竜巻被害で甚大な被害を受けた静岡県牧之原市に対し、静岡県が自衛隊派遣を行わなかったことについて、鈴木康友知事が杉本基久雄市長に直接、謝罪しました。杉本市長は自衛隊派遣要請の判断基準を明確に示すことなどを求めました。

10月6日午前、鈴木知事のもとを訪れた牧之原市の杉本基久雄市長。9月、台風15号による竜巻により甚大な被害を受けた牧之原市の早期の復興に向け、県の支援を求める要望書を提出しました。

今回の災害をめぐっては、牧之原市が自衛隊の派遣要請を県に求めていましたが、鈴木知事は9月30日、災害派遣の要件を満たしていないことから、自衛隊側が見送りを判断したと説明していました。しかし、その後、自衛隊と協議のうえで、県が派遣要請を見送ったことが判明しました。

面会で鈴木知事は、事務方の対応について杉本市長に直接謝罪したといいます。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「知事からすると、私が要請しろと言ったのにもかかわらず、現場が要請していなかったというのは知事も心外だとおっしゃっています」

杉本市長は、自衛隊派遣要請の判断基準を明確に示すことなどを求めました。鈴木知事は「しっかり確認しなかったということも含めて、反省をしなければいけない。指示系統を含めもう一度見直していく」としたうえで、「自衛隊派遣の条件の見直しも含めて、国に必要なことは要望していきたい」と話しました。