看護師の女性の腹部をナイフで4回刺し…

岡山県高梁市の病院で、看護師の女性をナイフで刺し、殺害しようとした罪に問われている男の裁判員裁判です。

岡山地裁は、懲役8年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、殺人未遂・銃砲刀剣類所持等取締法違反の2つの罪に問われている高梁市の無職の男(33)です。

【画像①】殺人未遂事件の現場

判決などによりますと、男は2024年7月に高梁市の病院【画像②】で、元交際相手の看護師の女性の腹部などを、ナイフで4回突き刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われています。

女性はドクターヘリで病院に搬送され、肝損傷などの後遺症を伴う、全治約1か月の重傷を負いました。

今年9月30日に行われた初公判で、男は起訴内容を認めていて、量刑が争点となっていました。

【第1回】「自分以外の男性と肉体関係を...」
【第2回】看護師の女性「一生消えない痛みが残った」
から続く

検察「生命軽視の程度も甚だしい」弁護側「自閉スペクトラム症などの障害があった」

これまでの裁判で、検察は、

「被害者に対する強い執着心と強固な殺意に基づくストーカー的な犯行で生命軽視の程度も甚だしい」

などと主張していました。

一方、弁護側は、男の軽度知的障害などの影響を訴えた上で、

「被告人は自閉スペクトラム症などの障害があり、当時、グループホームに入所していて、脆弱性や成育歴からきた犯行」
「更生意欲は高い」

などとして、情状酌量を求めていました。

【画像③】初公判