奄美大島沖の日本の排他的経済水域=EEZで4日、中国の海洋調査船が無断で調査を行っているのが確認されました。同じ海洋調査船による無断での調査は先月28日以降、繰り返し確認されています。

第十管区海上保安本部によりますと、4日午前11時20分ごろ、奄美大島の西およそ420キロの日本の排他的経済水域=EEZで、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、船体の側面からパイプのようなものを海中にのばしているのを、警戒中の巡視船が確認しました。

舷側からパイプのようなものが海中にのびる



このため、巡視船が無線で「同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」と中止を求めたということです。「向陽紅22」はその後、正午すぎにEEZの境界を中国側に通過したということです。

「向陽紅22」は先月28日以降、EEZ内での活動が繰り返し確認されていて、日本のEEZ内での航行が確認されたのは今月2日以来です。

海保は巡視船で周辺海域での警戒を続けているということです。