世界に誇る山岳観光シーズン到来です。富山と長野を結ぶ立山黒部アルペンルートが15日、全線開通しました。その観光の目玉ともいえる「雪の大谷」。ことしも圧巻です。
ことしで開業51周年を迎える立山黒部アルペンルート。15日、立山駅から長野県側の扇沢駅までの全線が開通し、標高2450メートル付近の室堂平には巨大な雪の壁が出現しました。

橋本星奈リポート:「時折小雨が降るなどあいにくの天気ですが、この迫りくる巨大な雪の壁を一目見ようと初日から多くの観光客が訪れています」

ことしの壁の高さは、去年より4メートル高い18メートル。ビルの6階にあたる高さで、ここ5年でもっとも高くなりました。訪れた観光客は、迫力ある雪の壁を思い思いに楽しんでいました。

子どもたち:「きゃはは、楽しい」
長野からの観光客:「18メートルって事前に聞いてたんですけど、高さが想像がつかなかったのですごいですね、間近で見ると」

兵庫からの観光客:「嫁の誕生日なんでそれに合わせて」「記念になりました。ありがとうございます」

岡山からの観光客:「はじめて。おっきい、すごい、ちょっとこわい、でも素晴らしい」

圧巻の雪の壁が見られた一方でー
橋本星奈リポート:「3年ぶりの実施となった雪の大谷の上を歩けるパノラマロードですが、きょうはご覧のとおり真っ白で壮大な景色はお預けとなりました」
アルペンルートを運営する立山黒部貫光によりますと、開通初日の入り込み客数は、富山側から1016人、長野県の大町市側からは568人で去年のおよそ1.5倍にあたる、1584人となりました。

立山黒部アルペンルートの営業は11月30日まで、雪の壁の間を500メートルにわたって歩くことができる「雪の大谷ウォーク」は、例年より少し長く6月25日まで楽しめます。
