10月に入り、新米が本格的に店頭に並び始めました。
島根県では暑さに強い品種への転換が進んでいますが、今年のコメの出来栄えはっどうなっているのか?生産現場を訪ねてみると…

コメ価格高騰が続く中生産現場をのぞいてみると、「質」と「量」を確保するため品種の転換が進められていました。

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「これが、まさに朝からコンバインで刈り取りしてきたお米になります。『きぬむすめ』になります」

島根県のコメといえば、仁多米に代表されるようにコシヒカリのイメージが強いですが、じつは、主食用米の品種の割合は変わりつつあります。

コメ作りも行う石原さんの農場では…

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「コシヒカリの方が需要があって値段もいいということでコシヒカリ一辺倒だったけど、暑さで高温障害とか出るようになって、どちらかというとコシヒカリよりも、きぬむすめとつや姫の方が、暑さに強いという面から、だんだん増えるようになってきてます」

10年ほど前から「きぬむすめ」と「つや姫」の栽培を始め、現在は、2種類を合わせた量がコシヒカリを上回っているそうです。

島根県 農林水産部 山本拓樹
部長
「県ではJA等と協力しまして、平坦部の地域を中心に、高温耐性が劣る『コシヒカリ』から高温耐性のある『つや姫』や、生育期が『コシヒカリ』と異なることから、高温による影響を受けにくい『きぬむすめ』、これら2種への転換をすすめております」

島根県の今年のコメの作付の割合は、2019年と比べると、「コシヒカリ」が56%から44%に減少した一方、「きぬむすめ」が29%から38%に「つや姫」が7%から11%に増えていて、県全体でも品種の転換が進んでいます。

記録的猛暑だった今年の夏。石原さんの農場のコメの出来は…

なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「量については(どの品種も)昨年よりも良かった。品質の方は、水がない圃場はいいものができなかったが、それ以外の圃場では昨年並か、良いくらいではないか」