三重県鈴鹿市で男が質店を営む夫婦を白昼堂々とバールで脅し、現金を奪った事件。被害に遭った男性が語る犯行の一部始終とは。
(中道陸平記者 三重・鈴鹿市 きのう)
「男は住宅を出た後こちらの方向に向かって走り去っていったということです」


先月28日午後3時過ぎ、鈴鹿市阿古曽町の住宅街の一角にある質店の店舗兼住宅に、ある1人の男が。
(強盗被害にあった男性)
「(玄関のドアを)開けたら右手でバールを持っていて、いきなり『金を出せ』と入り込んできた」

黒い覆面を被りバールのようなものを持った男は家の中に押し入り、70代の男性と80代の妻を脅して、現金約2万円を奪って逃げました。夫婦にけがはありませんでした。
(強盗被害にあった男性)
「もし間違って私が抵抗していたら、やられてたりけがしたり死んだら困ると思って黙っていようと」
男性の胸ほどの高さの玄関先の扉を乗り越え走って逃げたという男。警察は強盗にあった際は男性のように抵抗せず、命を最優先に守る行動をとるよう呼び掛けています。被害を受けた男性がいま思うこととは。
(強盗被害にあった男性)
「早く捕まって犯人が更生してくれたらいいなと思っている」
警察は強盗事件として現場周辺で聞き込み捜査をするなどして、逃げた男の行方を追っています。
