2025年1月、宮城県内に住む男子高校生をタイからミャンマーまで連れ去ったとして起訴された男の裁判が10月2日仙台地方裁判所で始まり、男は起訴内容を認めました。

被略取者等所在国外移送の罪などに問われているのは、住所不定・無職の男(29)です。起訴状などによりますと、男は2025年1月、宮城県内に住む当時17歳の男子高校生を、誘拐されていると知りながらタイから船に乗せるなどしてミャンマーに連れ去ったなどとされています。

連れ去られた男子高校生は、ミャンマーで特殊詐欺に加担させられていたとみられています。10月2日に仙台地裁で開かれた初公判で、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、男は「特殊詐欺組織から依頼を受けて犯行に及んだ」と指摘しました。一方で弁護側は「公訴事実に争いはない」とし、情状酌量を求める方針です。次回の裁判は、2025年12月2日に開かれます。