静岡県沼津市で海上ホテルとして親しまれた「スカンジナビア号」が「ふね遺産」に認定され、資料館の館長らが市長に報告しました。沼津市にゆかりのある船が登録されるのは2例目です。

「スカンジナビア号」の「ふね遺産」認定を沼津市の賴重秀一市長に報告したのは、スカンジナビア資料館の前島希久也館長と信州大学の伊藤稔名誉教授です。

「スカンジナビア号」は豪華客船として世界の海を巡ったのち、1970年から2005年までの35年間、沼津市の西浦木負湾で日本初の本格的なフローティングホテル・レストランとして営業しました。

2005年にスウェーデンの企業に買い取られ、翌2006年に中国・上海での改修へと向かう途中、和歌山県沖で沈没しました。

2025年、日本船舶海洋工学会が「スカンジナビア号」をレジャー産業の創設と地域振興に貢献したとして「ふね遺産」に認定しました。

<スカンジナビア資料館 前島希久也館長>
「過去の写真や動画はたくさんあるので、思い出に浸る場所としてこれからも頑張っていきたい」

沼津市ゆかりの船が「ふね遺産」に認定されるのは、日本初の本格的洋式帆船「ヘダ号」に次いで2例目です。