盛岡市出身の元総理大臣、米内光政が生前好んで食べたという食材を使った給食が盛岡市の小学校で提供されました。
食を通して郷土の先人を知り、身近に感じてもらおうという取り組みです。

米内光政ゆかりの給食が提供されたのは、盛岡市の仙北小学校です。
2日は児童の代表が盛岡市の内舘茂市長や、盛岡市先人記念館の館長らと一緒に給食を食べました。

メニューに並んだのは、生前に米内が好んで食べていたという「豆腐」や「おから」などを取り入れた、「おからとさつまいものコロッケ」や「豆腐入りのカレー」です。
(児童は)
「豆腐が入っていてびっくりしました」
「ペロリでした。カレーが美味しかったです」
盛岡市出身で昭和初期に総理大臣や海軍大臣などを務めた米内光政。
幼少期はあまり裕福な家庭ではなかったという米内は、庶民的な食べ物を好んで食べたといいます。
また、こんなエピソードも。
(盛岡市先人記念館 学芸員 坂本志野さん)
「お酒好きですごく強かったみたいです。たくさん飲んで酔っぱらって帰っても、お母さんが寝るまでは酔いを一切顔に出さず、寝てから酔いを(顔に)出すような方だったみたいです」
デザートには酒好きの米内にちなんで、ワインのようなブドウ味のゼリーが添えられました。
もちろんアルコールは入っていません。
(児童は)
「(一口食べて)おいしいです!」
「甘いです」
「(どうですか?)ワイン飲まないとわかんない」
米内光政ゆかりの特別メニューの給食は1日と2日、市内のおよそ60の小中学校で提供され、児童と生徒が食を通して郷土の先人のことを学びました。