財源不足により計画の見直しが決まった静岡県立中央図書館について、県教育委員会は設計費などに充てた約4億円の交付金について、返還の必要はないことを国に確認したと明らかにしました。
10月1日に開かれた静岡県議会の文教警察委員会では、財源不足で計画の見直しが決まった県立中央図書館に関して質問が相次ぎました。
<文教警察委員会 勝俣昇委員>
「(国の交付金の)返還が生じるとなれば、厳しい財政の中で、大変ゆゆしき問題が、まだ残っていると思うので、しっかり国交省とどうするか議論を詰めるべき」
<県教育委員会 山下英作教育部理事>
「国から、交付済みの交付金については、返還を要しないと正式な回答がありました」
県教委によりますと設計費などに充てた3億8600万円の交付金について9月29日、国から「返還の必要はない」と文書で回答があったことを明らかにしました。
県は、図書館の整備について2025年内を目途に見直しの方向性を公表する方針です。