何者かと共謀し、株の投資名目で50代の女性から現金530万円をだまし取ったとして、ベトナム国籍の男2人が逮捕されました。

詐欺(SNS型投資詐欺)の疑いで逮捕されたのはいずれもベトナム国籍で、住居不定・無職の男(22)と東京都千代田区東神田に住む無職の男(30)です。

警察によりますと2人は何者かと共謀のうえ、大阪府東大阪市に住む50代女性から株の投資名目で現金をだまし取ろうと画策。
共犯者がメッセージアプリなどを使用して投資会社の社員等になりすまし、女性に株の投資サイトにアカウントを作成させたうえ、「サイト上の取引口座に現金を入金すれば、運営利益が現金が増える」などとメッセージを送ったということです。さらに、「現金を集金担当者に渡すと、同額が口座に反映される」などとメッセージを送り、6月29日に東大阪市内の駐車場で、投資会社の集金担当者になりすました介護職員の男が、女性から現金530万円を受け取り、だまし取った疑いがもたれています。

2人は8月にも同様の手口で埼玉県加須市に住む70代女性から金の地金200グラムをだまし取ったとして逮捕されていて、その後の捜査で今回の犯行が判明したということです。

逮捕された2人のうち、30歳の男が“受け子”、22歳の男が管理・指示役として"受け子”の男に指示をしていたとみられています。

警察は共犯事件で捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしてません。
警察は引き続き、組織の実態解明や余罪などについて調べを進めています。

なお、警察は当初、30歳の男の職業について「介護職員」と発表していましたが、その後の捜査で「無職」と判明したとしています。