総裁選でも見られた“完璧主義” 子どもたちの前でけん玉に14回挑戦
高柳キャスター:
茂木氏を一言で表すと、どんな人物ですか。
長田記者:
「完璧主義」で、とことん結果を追求する人だと思います。結果を出すためには妥協しません。実際に今回の総裁選の中でも、“完璧主義”な部分がみられました。

候補者討論会の際、ほかの候補者が雑談したり準備したりする様子が見られる中、茂木氏だけは下を向き、最後まで用意した原稿をチェック。青ペンで修正していました。準備万端にするというのが茂木氏のスタイルです。
他の会見でも、自分が伝えたい主張と少しでも英訳が違った場合は、その場ですぐに指摘をしていました。
また、完璧主義な一面は子どもたちの前でも見られました。
茂木氏は、21日に都内の子ども食堂を視察し、子どもたちへ「けん玉」をプレゼントしました。お手本としてけん玉を披露したのですが、なかなかうまくいかず、何度も失敗してしまいます。

私の感覚からすると、数回やったら諦めて子どもたちにけん玉を渡すと思うのですが、茂木氏は、14回目で成功するまでやり続けました。一般の感覚では「そこまでこだわらなくても」と思う人もいるかもしれません。
このような完璧主義な性格が、周りの人からすると、厳しすぎる、息苦しいと思う瞬間があるのかもしれないと思います。
井上貴博キャスター:
完璧主義は諸刃の剣でもあると思うので、周りがついていけないこともあるのでしょう。
また、子ども食堂を巡っては、カレーやケーキのおもてなしを受け、「何をやっているのか」と批判もありました。
茂木氏が掲げる「新たな地方交付金を創設」という政策については、どう見ていますか。

慶應義塾大学 満倉靖恵 教授:
何をやるにしても財源が重要なので、どう考えているのか気になります。
「2年で結果を出す」ということですが、どう結果を出すのか、財源の確保ができているのか知りたいところです。
長田記者:
茂木氏の主張としては「経済あっての財政」という考え方がもとになっています。
そのため、経済成長で税収アップさせて、そこから財源を取ってくる。つまり増税などは考えずに、あくまでも経済成長を目指していく中で、財源を確保していくというのが、茂木氏の考え方です。
満倉靖恵 教授:
経済成長ありきの政策となると、経済成長がなかった時に大変なのではないでしょうか。
個人的には、ある程度の増税は必要になってくるのではないかと思います。
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<プロフィール>
長田ゆり
TBS報道局政治部 自民党の政策を取材
茂木前幹事長の番記者 柔道は黒帯
満倉靖恵さん
慶應義塾大学教授
工学と医学の博士を持つ
脳波から人の気持ちを読み取る「感性アナライザ」開発