仙台市若林区の東北少年院で開かれたダンス講座には、少年院に入る15歳から20歳の37人が参加しました。

ダンス&ボーカルユニットTRFのSAMさん(63)が講師を務めました。

少年らは、SAMさんから指導を受けながら、リズムに合わせてダンスの基本的なステップなどを学びました。

約40分の指導を受けた後、少年らはTRFのヒット曲「EZ DO DANCE」に合わせて、身に着けたステップを駆使しながらダンスを楽しみました。

ダンス講座のあとには質疑応答の機会も設けられ、少年らからの質問一つひとつにSAMさんが答えていました。

「長く活動できた秘けつは?」
SAMさん
「将来ダンスで食べていくんだ、日本一のダンサーになるんだという気持ちだけで、その方向に向かっていったので、大変なことはいっぱいあったが、好きだという気持ちがあったから乗り越えられた」

SAMさん
「ダンスを教えている中で笑顔が出てきたりとか、終わった後みんな笑顔になっていた。この先明るい未来が待っていると思うので、頑張ってもらいたい」

この講座は、ダンスを通して物事に真剣に取り組むことの大切さを学んでもらおうと少年院から出た人の社会復帰を支援する名取市のNPO法人が企画しました。

少年院でダンス講座を行うのは初めてというSAMさんは「今後も機会があればいろいろなところに行きたい」と話していました。