日本被団協がノーベル平和賞を受賞して来月で1年になります。日本被団協の代表理事でもある広島の被爆者が国連で演説し「核保有国のリーダーは被爆者の声を聞いてほしい」と訴えました。

日本被団協 代表理事 田中聡司さん(81)演説
「核軍拡が止まりません。人類は絶滅の瀬戸際にあります」

先週、ニューヨークの国連本部を訪れた広島市の被爆者、田中聡司さん。核廃絶を目指す各国の政府高官の会合で、日本被団協の代表として演説しました。

去年、ノーベル平和賞の授賞式に出席した田中さん。原爆で家族や親族11人を亡くしました。自身は1歳のときに入市被爆しています。

核を廃絶するには「核保有国のリーダーを動かすことが大切」と訴え、受賞後もフランスを訪れるなど、精力的に活動を続けています。

署名活動で 田中聡司さん
「被爆者の声をもう一度聞きましょうと平和賞が贈られた。一番聞いてもらいたい核保有国の皆さんが耳を傾けない」