明治時代から続く通信インフラに大きな変化です。NTTは老朽化が進む「銅を使った固定電話の電話線」を10年後までに順次廃止すると発表しました。
60年以上続く老舗の喫茶店。黒電話が未だに現役で使われています。
喫茶 古城 松井祥訓さん
「リンリンって音、電話の基本の音。今はあんまり鳴らないけど、昔はみんな(ここで)待ち合わせ。電話がじゃんじゃんかかってきてすごかった」
さらに、現代でも黒電話ならではの強みが…
喫茶 古城 松井京子さん
「あのとき(東日本大震災)はどこも電話が使えなかったときに、これは使ってた。通りがかりの人が困っていて、うちに入ってきて『電話貸してください』。そういうときに使っていた」
黒電話は電話線から電力を供給されているので、災害時、停電になったときでも使えるというメリットもありました。
しかし、実は10年後、この黒電話とつながる銅の電話線=いわゆる「メタル線」が廃止されるというのです。
NTT東日本 城所征可 取締役
「メタル設備そのものが老朽化しているというところを踏まえて、維持限界を迎えてきている」
そもそも、電話の仕組みは、話し手の音声がメタル線を通じて遠くの相手に伝わるアナログなもの。
その電話線を光ファイバーなどに変えると、音声はいったんデータに変換され効率よく届けることができます。
ピーク時およそ6000万回線あったものが、いまやおよそ1000万回線に減少。今回、メタル線の廃止に踏み切りました。
NTT東日本 城所征可 取締役
「メタルの加入電話をご利用のお客様が代替サービスや光回線をご利用される場合、工事費等の初期費用は無償にさせていただきたい」
移行手続きは利用者からNTTへの申し込みが必要で、NTTは手続きを誘うような「詐欺電話」に十分注意するよう呼びかけています。
明治から日本を支えた電話線は消えることに。しかし、黒電話は工事によって今後も現役で活躍できます。
客(20代)
「(黒電話は)レトロな、おしゃれな感じがする」
喫茶 古城 松井祥訓さん
「60年前がここにある、これ(黒電話)が象徴。アイドルだから大事にしないといけない」
電話線は消えても、電話機への愛はどうぞそのままで!
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