10月11日から始まる「全国地域安全運動」を前に、警視庁が東京湾を警備艇で回り、特殊詐欺の被害防止を呼びかけました。

「特殊詐欺の被害が多発しています。犯人はスマートフォンに警察官などを装って電話をかけてきます」

28日、警視庁東京湾岸署の水上安全課が、東京・江東区有明や夢の島などを警備艇で回り、特殊詐欺の被害に巻き込まれないように水上から注意を呼びかけました。

警視庁によりますと、今年に入ってから8月末までに都内で確認された特殊詐欺の被害額はおよそ189億円にのぼり、過去最悪を記録した去年1年間の被害額およそ153億円をすでに大幅に上回っています。

そのうち、犯行の入り口の大半が国際電話からのもので、警視庁東京湾岸署の鬼塚忠弘署長は、「海外からの着信を固定電話で拒否できるサービスを利用し、犯人からの電話に絶対に出ないということを徹底してほしい」と話しました。

「全国地域安全運動」は、10月11日から20日まで実施されます。