■7年ぶり冬の節電要請 「節電ポイント」も開始

こうしたなか、政府は12月1日から2023年3月末までの4か月間、企業や家庭に節電を要請しました。
冬の節電要請は7年ぶり。背景にあるのはこの冬の厳しい電力需給です。
千葉県内に家族4人で暮らす山田貴美子さんは普段、節電に取り組んでいるといいますが、12月1日からいっそう積極的になる理由があります。
山田貴美子さん
「今回ポイントがたくさんもらえるみたいなので、家族で頑張って取り組んでいこうかなと」
政府の節電要請とともに12月1日から始まるのが「節電ポイント」。

電力会社のキャンペーンに登録するだけで2000円分、そのうえで2023年1月~3月は3%以上節電すれば1か月あたり1000円分がもらえます。さらに追加で電力会社が節電要請をした場合、1キロワット時あたり最大40円分が上乗せされます。
山田さん
「何ポイントもらえたとか、ゲームみたいに取り組めて楽しい」
経済産業省によると、冬場の本州や四国、九州では家庭の電気使用量のうち暖房だけで32.7%を占めています。
そのうえで、家庭の主な節電事例としては、
▼「不要な照明をすべて消す」ことで4.5%、
▼「重ね着などをして室温を下げる(22℃→20℃の場合)」ことで2.7%、
▼「部屋の明るさを下げる」や「冷蔵庫の冷やしすぎを避ける」ことで1.5%
といった節電効果が得られるなど、無理のない範囲での協力を呼びかけています。
節電が求められる今年の冬。寒さはどうなのでしょうか。

國本未華 気象予報士
「この時期にしては強い寒気が流れ込んでいますが、その寒気の影響を特に受けるのが12月3日の朝までになりそうです。その後は緩やかに寒気が抜けていく見通しです。12月に関しては平年よりも気温が高いという地域が多くなりそうです。1月になるとまた強い寒気が入るタイミングになってきそうで、1月はいつもの冬よりも気温が低くなりそうです」