馬毛島の自衛隊基地整備を巡る動きで、地元・西之表市での隊員宿舎の工事が地中のごみで止まっている問題で、市は「環境への影響はクリアしている」として、国に工事再開を求める考えを示しました。
防衛省は、馬毛島で勤務する自衛隊員97戸分の宿舎の整備を西之表市に計画しています。しかし、現場はかつてごみ処理場で、地中から大量の古タイヤなどが出たことから、工事は去年11月から止まっています。
こうした中、市は6月からおよそ1100万円かけてボーリング調査を行い、26日の市議会の委員会で「調査の結果、環境への影響はクリアしている」として、防衛省に工事再開の交渉をしていく考えを示しました。
(市議)「市の独自の判断で、市がボーリング調査を行う必要があったのか?」
(市担当者)「なかなか他の代替地がない中で早急に解決を図る必要があり、今回そういう決断をした」
市議からは、その後の防衛省との交渉状況や工事再開のめどについて情報開示を求める声も上がりましたが、市は、国との調整事項であることを理由に公表しない考えを示しました。